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永観堂禅林寺

先日、気になることがあったので勉強のために再び一泊で京都に行ってきました。
知恩院に行ってきたのですが、
翌朝永観堂に行ったらあまりにも紅葉がきれいだったので、先にこちらをUPしました。知恩院は後程。※11月11日の時点です。

永観堂とは、浄土宗西山禅林寺派の総本山で、正式名称は禅林寺と言います。空海の高弟である僧都真紹が、歌人であった藤原関雄の邸宅跡を買い取り、寺院にしました。

永観堂は紅葉の名所として有名で「秋はもみじの永観堂」と言われるほどです。一度紅葉を見てみたい、と思っていて、新幹線の時間まで余裕があったので朝一番に立ち寄ってみました。8:30過ぎに行ってみたら、2番目。検温して中に入ります。

3000本のもみじをはじめとする落葉樹が見せるこの季節の風景は素晴らしく、入口から真っ赤なもみじにうっとりで待っている時間がまったく気になりませんでした。

永観律師は禅林寺の境内に薬王院という施療院を建てその薬食の一助にと梅林を育てるなど、窮乏の人達の救済に努力されました。禅林寺を永観堂と通称するのは、永観律師に由来しているのだそうです。

永観堂の寺宝の中でも、有名なのが「みかえり阿弥陀」と呼ばれる木造阿弥陀如来立像です。名前の通り後ろを振り返った姿をした珍しい仏像です。

あるとき永観が、阿弥陀如来像の周りを行道念仏していると、阿弥陀如来が壇を降り、永観を先導するように行道されました。驚いた永観が足を止めると、阿弥陀如来は振り向きざま、「永観遅し」と言ったのだそうです。以来、見返りの姿のままに、本尊として奉安されてきたと言われています。

この、見返り阿弥陀如来像は左肩越しに振り返る珍しいお姿で、黄金に輝いていて本当に美しいです!※撮影禁止なので、HPからご覧ください。

法然上人800回大遠忌を記念して400年ぶりに復元された極彩色の阿弥陀堂内の彩色がほんとに素晴らしくて、惹きつけられます。夢の中にいるみたい・・・。

永観堂って、紅葉の季節はどこをどう切り取っても絵になる、すごいところでした。

鎌倉初期、真言宗の学匠静遍僧都は浄土教の教えに帰依され、法然上人をこの寺の11代住職に推し、自らを12代としました。そして、法然上人の高弟証空上人(1177―1247)に譲り、その後、証空上人の弟子、浄音上人(1201―1271)が住職になり浄土宗西山禅林寺派の寺院となりました。

やすらぎの観音像。

多宝塔の上から見る京都市内と本堂。

壁に5本の線があります。これは定規筋というもので、白い水平線が引かれた築地塀のことをそう呼ぶそうです。これは皇族や摂家などの御所や門跡寺院に用いられ、格式の高さにより三本・四本・五本とあり、五本は最高位を示しているそうです。
金閣寺、東本願寺、西本願寺、京都御所、二条城などが5本線です。

池泉回遊式庭園方面へ。銀杏がきれい!

池泉回遊式庭園を取り囲むように色づいた鮮やかな紅葉が素晴らしいです。きっと、あと10日位で全体が真っ赤なんだろうなあと思います。

実はあまり調べないで来てしまって、たまたま秋の寺宝展をやっていたので見れたものもあったようで、
拝観料1000円て他と比べて高いなあと、入口でちょっと思っていたのですがそういうことかと(笑)納得でした。ラッキーなことに特別拝観だったんですね。このためだけにわざわざ来る価値があります。覚えておかなくては。

青紅葉の時にも来てみたいです。こんなに美しい世界があるなんてと、夢を見ているような気持ちで、何をみてもどこを見てもため息ばかりでした。もっともっとゆっくりしたかったなあ・・・。

永観堂を後にし徒歩3分のところに南禅寺があるので、またしても来てしまいました^^
永観堂方面から歩くと、南禅寺の裏の門から入ります。これは初めてのことで別の角度から楽しめて良かったです。

前回来たのは10月25日。二週間近く後で、こんなに色が変わっていました。

本堂側から見た三門です。ちなみに、前回がこれ↓

お参りを済ませてから、前回行って胸がいっぱいになった「天授庵」へ。ここ好きなんです^^

すでに堀越しに美しい紅葉がせり出していて、この時点でまたため息・・。

こちらが天授庵の入り口です。

書院は、中まで入れないのですが↑入り口は撮影できたので撮ってみました。

そして一歩中に入ると、目に真っ赤な紅葉が飛び込んできました。美しすぎて切ない。

早速お庭へ。何時間でもいたくなります。ここに座ってしばらくぼーっとしていました。

こんなに鮮やかに色づいていて感無量でした。立ち尽くしてしまいます。

永観堂でも感じていたのですが、本当に美しいものを見ると、人間てもの悲しくなるような、切なくなるものなんだなと感じました。「諸行無常」とはこのことなんでしょうね。

二週間しか経っていないのにまた来てしまったのですが、何故だか迷わずにきてしまったことに嬉しくなりました。。そして今の一瞬一瞬を感じることはすごく大切だとあらためて思います。

話は変わりますが、「白鳥の湖」を聞いた認知症の高齢女性が、たちまち目に力を宿して白鳥の優雅な動きを舞い始めるという今日たまたま見つけたこちらの記事
心が動かされて不意打ちで涙が出てしまいました

人間にとって音の記憶は深いですね
彼女が心血を注いでバレエに打ち込んでいたことが、表情と指先の所作で伝わってきました。動かないけれど足の動きも伝わってきそう。

人は、音で自分を取り戻すことができます。時が過ぎるのは本当に早いけれど、彼女の生きた証として私の心に刻まれたような気がしました。

 

 

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