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二尊院〜常寂光寺

祇王寺の後、二尊院へ。
二尊院は、祇王寺のすぐ近くにあるということをその時に知って「あ!」と前から気になっていたこともあり、急遽寄ってみることにしてみました。

一歩中に入ると、いきなり素晴らしい景色がひろがっていてため息がでます。100mくらいの参道、もみじのゆるやかな石段が200mくらい続いていきます。

参道両側から、もみじなどの葉がせり出すように枝を伸ばしていて、ここを歩けることがものすごく幸せだなあと思いながらゆっくりと進んでいきました。こちらの参道は「紅葉の馬場」と呼ばれているそうです。

本堂に向かう途中も、もみじのアーチが続いています。紅葉はさぞかし素晴らしいことでしょう。

唐門をくぐると、本堂が見えてきます。二尊院は独特な雰囲気があって、静かで清浄化された空気に心身が軽くなるような感じがしました。

二尊院、という名前の由来は「釈迦如来」と「阿弥陀如来」というご本尊の二つが、本堂に祀られていることからきているのだそうです。

本堂。

平安時代初期に嵯峨天皇の勅願により最澄の弟子、慈覚大師が建立、その後二尊院は衰退したのだそうですが、鎌倉時代に法然上人の弟子、湛空らによって再興されたのだそうです。
応仁の乱で本堂が全焼する不運に見舞われるも、豊臣家・徳川家などから寄進を受けて寺領を拡大し、明治時代までは天台宗・真言宗・律宗、浄土宗の四宗兼学の道場として栄えました。

人間が誕生して人生の旅路に出発する際に現れる発遣の釈迦という意味の「釈迦如来」
人間がその寿命を閉じるときに極楽浄土より迎えに来る来迎の阿弥陀という意味の「阿弥陀如来」
の二尊が、本堂にまるで「双子」のように祀られていました。
すごくすごく美しくて見入ってしまいます。

法然上人も、この二尊に惹かれて一時期この地で暮らしたのだそうです。

本堂裏手に進んでいくと「六道六地蔵の庭」があって、可愛い6体のお地蔵さんがいました。

地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の「六道」に苦しむすべての民衆を救済する、と書いてあります。
すごーく可愛いお地蔵さんなのに最強です♡

そしてこの裏手には百人一首で名高い小倉山が。二尊院は「小倉山二尊教院華台寺」といいます。この辺りは小倉あん、発祥の地でもあるのだそうです。

お庭に来たら、2つの光のアーチが!!
きゃあー♡♡♡となり、鹿威しの音とともに、ずーっと眺めていました。キラキラと大変美しくまさに「無」
まるで、釈迦如来と阿弥陀如来の歓迎をうけてるみたいで嬉しくなって大感激でした。

どのくらい眺めていたかわかりませんが、長いこと居たのでそろそろ行かなくては、と念のためもう一度振り返ってみたらもういなくなっていてサプライズだったのかもと思い、心の中で御礼をお伝えしました。

本堂から出て弁天堂へ。

弁天堂というと、通常は弁天様が祀られていると思うのですが、二尊院は弁天様の化身である「九頭龍大神・宇賀神」が祀られていました。

この龍の弁天様の他に、大日如来・不動明王・毘沙門天が祀られていて、神々しいエネルギーを放っていらっしゃいます。

しあわせの鐘と、角倉了以像。

皇室との関係から、平成22年に両陛下がお忍びで二尊院にお立ち寄りになられたそうです。

なんとなく、こちらの二尊院、もう一度早いうちに「来たい」のではなくて「来なければならない」ような気がしました。なんだろうこの感覚・・と思いながら、非常に後ろ髪惹かれる思いで後にしました。

もう一度行ったら、答えがわかるのかもしれません^^

 

そして常寂光寺へ。こちらも、竹林と青紅葉が美しいお寺として有名です。
小倉山の中腹にある日蓮宗のお寺です。

常寂光寺とは、自然の中に佇む寺院として有名なのですが、自然の中に存在するという形を作り出しているのには「堀がない」という特徴があります。
なのでより自然に溶け込んでいて、常寂光寺でしか見られない緑の世界が広がっているのです。

この仁王門は南北朝時代のものなのだそう。

仁王門を振り返るとこんな感じです。入ったところから佇まいと青紅葉が本当に美しいです。紅葉の美ではここが随一、という方が結構いらっしゃるのも頷けます。

長い階段を上っていくと本堂があります。

こちらには妙見菩薩が祀られています。北極星または北斗を象徴した菩薩様であることから、妙見尊星王、北辰妙見菩薩などといわれるのだそうです。

平安時代以来、京都に多く祭られ、諸星の王として宇宙万物の運気を司り支配される菩薩として尊崇されました。

常寂光寺は、そのまま読むと寂しく光るお寺、のように感じますが、
その名前の由来は仏教用語の「常寂光土」からきています。

常寂光土とは、天台宗でいわれる四土で、一番最高の世界。真理そのものが具現化されている世界」という意味なのだそうです。
「仏様の住む世界は4つあり、その中でも最高の理想郷」という意味なのだ、という記事を以前読んだことがあって、そんな極楽浄土の世界を見て見たい!と思って祇王寺とセットで以前から行きたかった場所でした。

特に紅葉の時期には「散り紅葉・敷き紅葉」も見事で、本当の極楽浄土に迷い込んだかのようだと言われているんだそうです。

上から仁王門を見るとこんな風に青紅葉がアーチを作っています。5月下旬から7月上旬に来たら本当に青々としているんだろうなあと思います。雨も素敵だろうなあ、と思いながら眺めていました。

堀がほんとになくて、竹林のさらさらという音色がここでも楽しめました。7月位から計画をたてて無理かなぁ、と思った時もあったので、本当に来れたことに、感謝の気持ちがわいてきました。

重要文化財の「多宝塔」高さ12mあります。

京都市街が一望できました。

ビューポイントからゆっくり下っていくと、見事な苔と青紅葉の世界が続いていて感無量になりました。なんて美しいところなんだろう、と思いながら緑の世界を楽しんでいました。

平日なので人はほとんどいなくて、心地の良い風が吹いているのを感じることができました。

こちらに住んでる猫ちゃん。すごく可愛いんですけど、お顔を撮らせてもらえませんでした笑

そして、常寂光寺の外に、1本だけ、色濃くなっている紅葉があって青空とのコントラストが綺麗でした。

 

戻りながら、上賀茂神社へお礼をお伝えに立ち寄りました。

実は、数年前の初夏に、妹がこちらで挙式をあげさせていただきました。

その時は親族の挨拶や着付けなどでドタバタしていて、ゆっくり見れるような時間はなくて、いつかもう一度来たいなあと思っていたのでした。

上賀茂神社全体から、威厳ある清らかな強さと、穏やかであたたな感じの両方を感じます。京都の人々や訪れた方に慕われ愛されているのだなぁと思います。

知ってはいたものの、あらためて見ると非常に格式が高く、朱に、青空が日本の象徴という感じで美しかったです。

そして、前回は見れなかった神馬がいました♡

可愛い!!!

密になったまつ毛がすごく長くて、うるっとした瞳で、ん?とこちらを見ています。白馬って、神秘的ですね。

神馬に話しかけないでください、という注意書きがあって、そんなに話しかけるの??となんだか想像したら可笑しくて笑ってしまいました^^  きっとあまりにも可愛くて、来た方は皆話しかけたがるんでしょうね。

イギリスに、馬用のサイマティクスの周波数を扱っている機械が確かあって、とっても繊細そうなこの神馬にメンタルの音をかけてあげたくなりました。

 

 

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