生理前になると胃がむかついたり腰痛や腹痛で食欲が減退してしまう女性がいる一方で
「甘いものが止まらなくなる」「チョコレートがどうしても食べたい」
「過食が止まらない」「脂っこいものがすごく食べたくなる」という女性も多いです。今回は生理前の女性の身体について書いてみたいと思います。
女性の身体は、排卵が終わると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増えます。
この黄体ホルモンは、妊娠に備えて身体が、栄養・脂肪・水分を蓄えようとする働きがあります。
また、黄体ホルモンの分泌量が増えると血糖値が下がるため、
通常よりも多くの栄養を摂取して血糖値を下げないようにしようと自然に身体が働いています。
そのため、普段よりも脂っこいものや甘いものを食べたくなるようです。
体が体温を頑張って上げようとしているので、余計に糖を欲しがってしまうことも原因の一つです。
私自身は、お砂糖が家に調味料としてないくらい普段は甘いものを食べません。
(お砂糖がないのは、単にカラスミとか日本酒のおつまみになるような物のほうが好きという理由で^^;
気づいたら自然にお砂糖がなかった、という状況です。みりんやはちみつなどの調味料はあります。)
それなのに、生理前には生クリームたっぷりのシュークリームやモンブランなどのケーキや
チョコレート、揚げ物や牛肉などのお肉類、こってりしたラーメンとご飯などが食べたくなり、普段とはまるで食べ物の嗜好が変わったりしています。
生理前に黄体ホルモンの分泌が増えることでエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減少します。
エストロゲンが減ると、膵臓から分泌されるインスリンの働きが悪くなります。
このインスリンは、エストロゲンによって働きが上がり、黄体ホルモンによって働きが下がるため、
排卵日以降に黄体ホルモンの分泌量が増えるとインスリンの働きが悪くなり、血糖値が上がってしまいます。
この上がった血糖値を下げようとして、インスリンの分泌量が急に増えていきます。なので血糖値が下がり過ぎると、血糖値を維持するために体が糖分を求めて
甘いものや炭水化物をたくさん食べたくなるという仕組みになっています。
また、ただでさえ生理前にはβ-エンドルフィンやセロトニン(脳内の神経伝達物質)が不足し、鬱々とした気分になったりネガティブな思考になりやすい状態になっています。
甘いものや炭水化物、脂っこいものや刺激のあるものを食べることにより、
幸福感を司るセロトニンの分泌を促すことが出来るため、さらにこのような食材が欲しくなる、ということが体内で起こっているのです。
生理前のこれらの症状を少しでも軽くするには、セロトニンの量を減らさないようにしなければなりません。
セロトニンの量を増やすには規則的な生活や、朝起きたら太陽光を浴びるといった方法があります。
食事の面で見ると、セロトニンをつくる原料となるトリプトファンというアミノ酸がたくさん含まれる食品(うどんや中華麺・チーズや牛乳・アボカドやバナナなど)を
積極的に摂取することも大切です。
また、ビタミンB6がセロトニンの生成に役立っていると言われています。
ビタミンB6は酵母や魚類(マグロ・鰹・鯵など)や肉類・レバー・卵に多く含まれています。
大豆などの豆類、玄米、バナナ・さつまいもなどにも比較的多く含まれていますが、
植物性食品に含まれるビタミンB6は体内での利用効率が低いことが分かっています。
こうして考えてみると、生理前に食べたくなる甘いものや焼肉など、自然にその時に食べたいと感じたもので
足りないビタミン&栄養やホルモンの分泌など、私たちの身体を本当に補っているのだなあと改めて感心したりします^^
人間の身体はすごいですよね。
生理前に甘いものと炭水化物、脂っこいものを食べたくなるのは「大切な生理現象」です。
ダイエットしている場合はこれらの食材を摂取することは気になると思いますが
どうしても食べたいと感じる時には我慢せずに、甘いものや炭水化物、脂っこいものも
「必要な栄養分」として躊躇せずに感謝して食べて、鬱々した気分を解消するほうが身体によいと思います。
妊娠の可能性がない場合は、栄養を体内に蓄えておく必要がないので
生理が始まれば甘いものや脂っこいものへの欲求は減って自然な食生活に戻るからです。
サイマティクスの音には、
卵胞ホルモン・黄体ホルモン・卵胞ホルモンの生産レベルを整える・セロトニン
βエンドルフィン・ホルモンのアンバランスを整える・幸福感・甲状腺ホルモン
月経・子宮・子宮内膜症・卵巣・卵管・脳の視床下部・下垂体機能
ビタミンB1、B2、B3、B6、B12などの各種ビタミン&栄養素などの音があり
生理不順・生理痛・無排卵・不妊・更年期などの症状にもメンタル面とともにしっかりとケアしていきます。
女性特有のお悩みがある方、不妊、PMSがつらい方など
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