今日はクリニックで定期健診の予約が入っていたので朝一から近所に出かけていました。
朝から肌寒く小雨が降っていたので、並ばないだろうと急に思いついて11時頃に太田鮨さんに寄ってみることに。
太田鮨さんとは、人形町を代表するお鮨屋さんで、大きな大きな握りが有名です。昭和2年の建築だという古めかしい一軒屋で、外見も店内もとっても風情があります。
日本橋小学校の前にあってシュークリーさんのすぐそば。
はじめて来たのは確か15年くらい前。そして、最近だと2年ぶりくらいだったような気がします。開店は11時なのですが、通常のランチでは既にいつも何人か並んでいて40分くらい待たないといけないので、またにしよう、と気づいたら2年くらい経ってしまっていました。
何代目のご主人になるのでしょうか・・。以前は先代さんも板場にいらっしゃったのですが最近お見かけしなくなりました。
今日は待たないだろうとのぞいてみたら、カウンター席10席のうち半分埋まっていました。コロナ対策で席の間隔を広くとってあるので満席です。たまたまお一人お帰りになるタイミングだったので5分くらい待ってからカウンターに通してくださいました。
画像ではわかりにくいのですが、とってもとっても大きな湯呑で美味しいお茶がでてきます^^
湯呑に描いてある「よし町 太田鮨」の「よし町」とは、「芳町」と言って昔の人形町で使われていた地名のことです。
メニューはおまかせのみ。
ご飯（シャリ）の量の説明の後、苦手なものを聞いてくださいます。
そして、ここで絶対に間違えてはいけないのはシャリの大きさの注文の仕方です^^
私からすると、ですが
・普通（すごく大きめ※おにぎりより小さめレベル）
・気持ち小さめ（普通に大きめ）
・シャリ小（結構大きめ）
・極小（少し大きめ）
・極極小（普通）
だと思います笑
はじめて来た時に「シャリ小」にして失敗したことがあり、それ以来「一番小さい量で」とお願いすることにしています。
シャリも大きいのですが、ネタも通常の2倍から3倍はあるのでものすごいお腹いっぱいになるんです。
まずは鮪から。
こちら、鮪の切り身のなかに中落ちも入っています。いつ来てもしっとりとした美味しい鮪です。
画像ではわからないと思うのですが、すごい大きさでどーんと置かれる感じがします。
この、最初の鮪の美味しさに思わず、いつもうんうんうんとうなずいてしまいます。
極極小握りのシャリはネタの3分の1程度の大きさですが、ここの握りは一口では食べられないので、一貫を3回くらいに分けて食べています。男性でも一口は難しいと思います。
カンパチ・小肌・鮃。
ご主人はすごくお仕事が早く、気持ちよくパンパン出してくださいます。
小肌は、この大きさで2枚入っています。塩と酢の加減が絶妙。
シャリは、御酢がしっかり効いているのですが優しい甘味を感じ、ふわっとした柔らかめ握りです。
そして、このあたりですでに腹八分目になってきます。
蟹といくら。どちらも大きな軍艦からこぼれおちそうです。こんなに大きな軍艦は見たことがないかも。すごーく美味しいです♡
太田鮨さん名物の卵焼きの太巻き。御出汁が効いた甘くてふわふわな卵焼きを薄くご飯でまいています。これは、こちらでしかいただいたことがありません。
甘くて濃いツメがおいしいホタテ。
巻物は、鉄火・かっぱ・梅シソ・かんぴょうなどから選ぶことができるのですが、いつもかんぴょう山葵をお願いしていたので、今日は初めて鉄火にしてみました。こちらのしっとりねっとりとした鮪が美味しくて幸せを感じます。
これが〆になるのですが、丸ごと一本出てくるので、小食ではない私でもシャリ極極小にしないと最後までたどり着けない感じなのです。
大きなシャリをたくさん食べたいという方には至福なお店ですよね。
鮨とは、本来江戸のファーストフードで、おにぎりのような大きさだったということをよく聞きますが、
その、江戸のファーストフードを、そのまま堪能できるお鮨屋さんだと思います。
こちらでは、お箸は出て来ません。
また、握りが素早く勢いよく出されるので、男性や早い人で15分から20分くらい、私でも30分少しくらいで食事が終わると思います。忙しい方にもぴったりですよね。
美味しいネタとシャリをおなかいっぱい食べさせたい、というあたたかな思いが伝わってきます。
人形町のお鮨屋さんは、もともとお昼営業していないところも多いのですが、やっていたところで半分はランチを今閉めています。また、夜のみを閉めているケースも多いです。
太田鮨さんはファンも多く皆が応援したい気持ちで行っているんだろうなぁと、こそっとする会話を聞きながら思いました。
こういうスタイルに好き嫌いはあるとは思うのですが、
美味しい江戸前鮨をお腹いっぱい食べたいときに、とってもおすすめです♡（すごくお腹を空かせてから行きましょう^^）