先日、85歳になるお客様のS様に手作りの素敵なペンケースをいただきました。
もともと手先が器用で洋裁も和裁も得意なS様。現在でもエプロンなどは1時間くらいで仕上げてしまうそう(!)
施術にいらっしゃる直前に間に合うように作ってきてくださって本当に大感激でした(涙)
S様は7年前お膝の強いお痛みがきっかけで当サロンにお越しくださり、
毎回毎回本当に楽しいお話をしてくださるので施術のお時間が爆笑の連続になるほど^^
当時はまだわからないことだらけでいろいろな医療関連の本を片手に施術させていただいておりました。
現在は、お膝は正座ができるほどに回復されたのですが、今年に入ってから
横隔膜が弛緩してきてしまい、少しご無理をされると呼吸が苦しく、
お会いしないたったの1カ月でお風邪をひかれたこともあり、手術も検討するところにまでなっていました。
高齢になってくると横隔膜など呼吸に用いる筋肉が弱くなる傾向にあります。
呼吸が苦しいだけではなく、弛緩した横隔膜を胃が圧迫して食事がしにくくなったり
逆流性食道炎のような症状になったりします。
手術の場合は、脇から管を通して下がった横隔膜をホチキスのようなもので固定させるようで
1時間くらいで終了し開胸はしないので高齢でも受けられるとのお話でした。
横隔膜を支える筋肉が弱った、これという原因が特にあるわけではなくて、
風邪(ウイルスによるもの?)をひいてしまったり、加齢から徐々にそうなってしまうようで、
誰でもなり得る可能性があるのだと言われています。
そんなお身体なのに、私にペンケースを作ってきてくださるS様のお気持ちがありがた過ぎて・・・
にこにことお話ししてくださるS様の優しい笑顔に、涙がでそうになってしまいました。
その日の施術は、横隔膜・肺を中心に迷走神経・細胞再生などを念入りに、
また、筋肉細胞・筋肉繊維・筋肉と、臓器を支えている筋肉などの音をいつもより時間をかけて
入れさせていただきました。
翌日が、病院に行って再検査をする日だったのですが、S様からすぐにお電話があり、
「思ったより横隔膜が動いているので、手術はしないでこのまま様子をみましょう」と先生に言われた!と
声をはずませてお話ししてくださりました。
サイマティクスがもたらしてくれるこの瞬間に、本当に何と表現していいかわからない幸せを実感します。
もっともっと学ばなくては、と改めて思った1日になりました。