先月のことですが、静岡出張に行く際に
久能山東照宮に行って来ました。静岡県出身なのに、実は初めてです。
久能山東照宮は、家康公の死後
2代将軍秀忠によって創建されます。
家康公が「遺体は駿河国の久能山に葬ってほしい」と遺言を残したことから、
久能山東照宮に埋葬され、神廟が建てられたのでした。
JR静岡駅からバスで日本平をくねくねと40分くらい。そこから先はロープウェイで登りました。
たまたまだったのですが、
この日は偶然にも家康公の月命日で、春のお祭りの日でもあったようで、普段とは少し違う風景を見ることができました。
家康公の手形
家康公の手相は、感情線と知能線が1つになった「マスカケ線」がしっかりと刻まれていました。
この時は八房梅(紅梅)が八分咲き
極彩色の彫刻がほんとうに美しいです!!
御祭神家康公をおまつりする本殿と参拝をするための拝殿を石の間で連結した「権現造」と呼ばれる様式は
全国に沢山ある東照宮の原型となったそうです。
社殿の前でお参りを済ませる時にふとみたら
6代、7代、14代将軍が実際に着用された甲冑が見えて、驚きました。
もっと奥には他にもあったのかもしれません。
普段とは異なる、徳川家のための特別な御祈祷の最中だったので、静かに見守っていました。
しかし、本当に美しく見入ってしまいます。
本殿には真ん中に徳川家康公の「東照大権現」、
右手に豊臣秀吉公、左手に織田信長公の3人がお祀りされています。
全国130社の東照宮のうち、
この3人をお祀りしているのは、久能山東照宮だけなのだそうです。
神廟は、重要文化財です。
ここは家康公のお墓で、家康公の御遺命により西向きに建てられているのだそうです。
社殿のお隣に末社の日枝神社がありました。
祀られているのは、大山咋神(おおやまくいのみこと)。
そして、早咲きの河津桜が満開を迎えていて、
寒さの中、濃いピンクがとても美しかったです
ちなみに、久能山東照宮への参拝は、久能山の山下から1,159段の表参道を登る方法もあります。
昔の人は「いちいちごくろうさん」と洒落を言いながら登ったそうです。
昭和32年に日本平ロープウェイが開通するまでは、
この表参道が唯一の参拝路でした。
戦さのない『平和な日本』ために、
学問と教育、文化、技術の発展に力を入れ
豊かな暮らし、豊かな心で民が暮らせるようにと
家康公の願いが詰まった大変美しい場所でした。
こちらの東照宮にお勤めの方皆様、なんと全員階段を登ってご出勤されているとのこと!すごいです!
次回は、頑張って1159段登ってみたいと思います
久能山東照宮
〒422-8011 静岡県静岡市駿河区根古屋390