神社仏閣

浅草寺

先日の早朝、浅草寺に行ってきました。
緊急事態宣言開始日朝一にたまたま鍼灸の予約を既に入れてあったので、
わざわざ変更するのもなあと行くことにし、散歩がてら7時前に行ってみたのでした。

時間が早いので人影はまだまばらだったのですが、地元の方と思われるご夫婦や、ランナーの方がちらほらいらっしゃいました。

浅草寺は、天台宗の独立一派・聖観音宗の総本山。1400年の歴史を誇る、都内最古のお寺です。東京を代表する観光名所で、国内外から年間3000万人もの人が訪れています。雷門の大提灯は全国的に有名ですね。仲見世通りもがらがらです。

実は、早朝の浅草寺に来たのは、こんなに近いのに。なんと初めてだったのでした。いつも、一度はゆっくりみてみたいなあと思っていました。

宝蔵門(ほうぞうもん・仁王門)
仲見世通りの先、本堂手前にそびえる壮麗な仁王門。厳しいお姿の仁王像と巨大なわらじが魔を祓い、心を清めてくれるのだそうです。

現在の門は、浅草寺の宝物収蔵の門として、ホテルニューオータニの創業者・大谷米太郎氏の寄進で昭和39年に再建したもの。門には小舟町寄贈の大提灯が掛かり、裏側には左右に、500kgもある大わらじが掛かっています。

大わらじは仁王尊の巨大な力を表し、それを見た魔が驚いて去る意味を込められています。


本堂。

浅草寺の起源は、今からおよそ1400年前の飛鳥時代にまでさかのぼります。
観音様こと「聖観世音菩薩」が金龍山浅草寺のご本尊です。
観音様は経典の中で、「施無畏者」とされています。「施無畏」とは「畏れ無きを施す者」という意味で、人々の「不安」や「恐怖」を取り除いてくださるのだそうです。

堂本印象が描いた、天井画「天人之図」。柔らかな雰囲気で美しい。

五重塔。凄い存在感!スカイツリーをバックに美しい姿を拝むことができます。
江戸時代には江戸四塔の一つ、明治時代には国宝でしたが戦火で焼失し、現在の塔は昭和48年に再建されたものなのだそうです。


こちら↑生まれ年の守り仏をお参りできる影向堂(ようごうどう)
干支ごとに、その年生まれの日とを守ってくれる「守り本尊」という仏様が祀られていて影向堂にはすべての守り本尊を拝むことができます。

本堂以外のお堂は、閑散としていることのほうが多いのですが、こちらはよく人だかりができています。

堂内に大黒天がお祀りされていて、御朱印がもらえるためなのですが、こちらの大黒様は一見の価値あります^^(撮影禁止なのでHPからごらんください)


浅草寺は、本当に見どころが多くてご紹介しきれないので、細部についてはまた改めたいと思います。

こちらは浅草寺本堂の右手にあり、浅草寺の草創に関わった、僧侶と漁師兄弟の3人を三社権現として祀ってある「浅草神社」です。観音様の夢告を受けた3人の子孫が、祖先を神として祀ったのが始まりとされます。
江戸時代までは浅草寺と一体でしたが、明治の神仏分離により、浅草神社として分離されています。
浅草寺と同様に、優しくて力強いエネルギーがあります。

狛犬がとても大きくて立派でした!

【主祭神】三社権現(さんじゃごんげん)
・土師真中知命(はじのまつちのみこと)
・檜前浜成命(ひのくまのはまなりのみこと)
・檜前武成命(ひのくまのたけなりのみこと)

社殿は徳川家光公が寄進したもの。5月第3週の週末3日間で行われる例大祭・三社祭(さんじゃまつり)が有名で、荒々しく神輿を振り回す「魂振り」は壮観です。
三社祭は昨年は延期縮小でしたが、今年はどうなったのだろう・・?

浅草寺には、優しくて大きな慈愛にみちたエネルギーがあって、こんなすごいところだったんだなあと、改めて驚いてしまいました。実は今までは外国人観光客でごった返していて、日本ではないような雰囲気であまり近寄ったことが近年なかったのです。こんなに細部までゆっくりみたのも初めてだったかもしれません。

早朝の浅草寺は、お散歩するのに本当におすすめだと思います。
朝からとっても気持ちがよく、静かな充実した朝の時間を過ごせたなあと思いました^^

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