熱田神宮に行く、と決めてから
京都で以前から寄りたい場所があったのですが、
なぜか突然思い直して急遽伊勢神宮に行き先を変更し
なんと、10年ぶりにお参りして来ました。
前回来たのは、62回目の式年遷宮の時で、
式年遷宮の時に行ったのが初めてで、とても感動したのを覚えています。
あれからあっという間に10年経っていたのでした。
まずは外宮から参拝させていただきます。
この鳥居を前にすると、自然に背筋が伸びる思いがします。
そして鳥居から突然空気が大きく変わるのもすごい!と毎回感動しています。
こうして10年後にお参りさせていただけるご縁に感謝しながら、一礼しました。
第21代雄略天皇の夢枕に天照大神が現れて『自分一人では食事が安らかにできないので、豊受大神宮を呼び寄せるように』と命じられたことが、外宮の始まりなのだそうです。
豊受大御神は内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神であり、衣食住、産業の守り神としても崇敬されています
古殿地
正宮と同じ広さがあり、前回の遷宮まで御殿が立っていた場所です。
古殿地は10年後の遷宮まで静かにその時を待っています。
10年後は60代…
その時も無事に来れるのかなぁ、などと考えながら静かに拝見していました。
正宮
神々しい、とはまさにこのことです。
ただただありがとうございます、としか言葉が出て来ません。
外宮の木々も神々しくて、この空気の中にいられるだけで胸がいっぱいでした。
そして、別宮や摂社などを参拝してから、内宮行きのバスに乗って途中下車。
10年前も同じコースで参拝させていただいた猿田彦神社にも行って来ました。
こちら外宮と内宮の中間地点にあって、
バス停があるのでとてもお参りしやすく、いつも途中で立ち寄っています。
猿田彦神社は、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)と、その子孫の大田命(おおたのみこと)がご祭神の神社で、
古事記や日本書紀によると
猿田彦大神は「国の始まりに天孫(※天照大神の孫)をこの国土に案内した」とされています。
猿田彦大神が天孫を案内した後、
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と共に高千穂から本拠地である「伊勢の狭長田五十鈴の川上」に戻り、
全国の開拓に取り組みました。
このことから『ものごとの最初に現れ、全ての事を最善の道へ導く大神』と言われ、
『はじめの一歩』を踏み出す勇気や、『はじめてのことを切り開く』力をくれる神様と崇拝されています。
平日の午前中だったこともあり、外宮よりは空いていて
前回よりもゆっくりすることができました。
そして、境内にある猿田彦大神の奥さまが祀られている
佐瑠女神社へ。
ご祭神は天宇受売命(あめのうずめのみこと)
天宇受売命は、
天照大神が弟の乱暴な行いを悲しみ、
あの有名な天の岩戸に閉じこもってしまい世界中が暗闇に包まれてしまった際、
得意の舞で八百万の神々を楽しませました。
楽しそうな雰囲気が気になった天照大神は
天宇受売命の素晴らしい舞がきっかけで
天の岩戸から出てくることになったと言われています。個人的にこのお話が子供の時から好きです。
このようなことから、芸能やスポーツの神様と言われていて
のぼり旗を見ても、有名な芸能関係者が多く参拝しているようでした。
誰がどんなに説得しても天の岩戸から出てこなかったのに、
天宇受売命のものすごい偉業のおかげで
天照大神が再び現れて太陽がある平和な世界がもどったのだから、
彼女の位をもう少し上げてくれてもいいのに、と
可愛らしく明るいエネルギーに包まれた、小さな神社を見ながら思ってしまいました笑
この後、徒歩で内宮に向かいます。