温泉美容

温泉の効果的な入り方①

先日、休暇をいただき熱海の温泉に行ってまいりました。
実は私、温泉が好きすぎて「温泉ソムリエ」の資格を8年前に取得しました。
近場が多いのですが、大体2カ月に1度ほどの割合でリフレッシュとデトックスを兼ねて温泉に行っています。

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美容目的で行く温泉に行く方も多いと思いますが「泉質選び」や「入浴方法」などによって、美容効果が変わってしまうことがあります。
せっかくですので、温泉ソムリエの立場から、「美容に効果的な」入浴の仕方をご紹介したいと思います。

温泉に行くと「温泉分析書」というものが脱衣所などにかけてあることが多いのですが温泉の泉質・入浴または飲用上の注意や説明、などが書いてあります。またよく見ると「適応症」というものが掲載されています。

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・神経痛、筋肉痛、関節痛・五十肩・うちみ・くじき・冷え性・疾後回復期、疲労回復 etc
これらを「適応症」と呼び、入浴により効能が期待できる症例のことをいいます。

温泉成分の作用で美肌になる事は認められていますが「適応症」ではないため温泉分析書には「美肌効果」などの表記はありません。
「切り傷」「やけど」「慢性皮膚病」などの表記がある温泉が、肌に効果があると考えられるため「美肌の湯・美人の湯」と呼ばれています。

日本の四大美人泉質

★アルカリ性単純泉(単純温泉)
「単純温泉」とは成分が単純という意味ではなく、効能成分が薄い温泉という意味になります。
薄い温泉というと価値がないように感じますが、刺激が弱く優しい温泉という意味で、赤ちゃんから年配の方まで安心して入れます。

・アルカリ性単純泉とは?
単純温泉の中でも、pH値7.5以上の単純温泉は「弱アルカリ性単純温泉」、pH値8.5以上の単純温泉は「アルカリ性単純温泉」と呼ばれます。
アルカリ性のお湯は、皮脂を溶かし角質をやわらかくする作用があると言われることから、美肌の湯と呼ばれています。
ただし、強アルカリ性のお湯は皮脂を落とす力が強く、肌荒れすることがあるので注意が必要です。

★炭酸水素塩泉「クレンジングの湯」

炭酸水素塩泉は「美肌の湯」の代表格で、皮膚のトラブルに効能があると言われています。
角質をはがれやすくしてくれる効果があるため、美肌の湯と言われているのですが、
肌から水分が発散するために、アルカリ性単純泉とともに、入浴後は乾燥肌になりやすいという落とし穴も。
美肌の湯ほど、早めに保湿することが大切です。

★硫黄泉「デトックスの湯」

硫黄泉の特徴をひとことで現すと、ゆで卵の腐敗臭に似た特有の香りのお湯。
これは硫化水素ガスによるもので最も温泉らしく感じられる泉質です。
温泉地でこの香りが漂ってくると「温泉に来た!」という気がする方も多いですよね。

殺菌効果が高いため皮膚病に効くと言われ、メラニン色素を分解してくれる働きも期待できることから、美肌の湯と呼ばれています。
金属を酸化させて黒く変色させたりする作用がありますので、硫黄泉の温泉に入る時はアクセサリー等は必ず外しましょう。

★硫酸塩泉「化粧水の湯」

硫酸塩泉は、やけどや切り傷などに効くことから「傷の湯」とも呼ばれています。
皮脂を洗い流す作用がありニキビ改善に期待できることが、美肌の湯と呼ばれる所以です。
また、肌に温泉成分が付着し「温泉パック」のような状態を作ってくれると言われ、
入浴後も肌がしっとりした感じになる場合が多く、湯冷めもしにくいです。

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次回につづきます♪

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