最近、膵臓が弱っている、慢性膵炎である、という方に偶然お会いする機会が増えている気がするので
膵臓に優しくする方法について考えてみたいと思います。
膵臓とは、みぞおちから少し下がったあたり、ちょうど胃の裏側にあります。
鱈子のような柔らかさで、大量の消化液を分泌するなど、消化活動の中心的な存在です。
普段少々の異常では反応しないのですが、一度炎症が起きてしまうと、消化液を産出することができなくなるので
食べ物が消化されないまま、腸に送られることになるため様々な影響を与えます。
膵臓の病気の原因ですぐに思いうかべることができるもののひとつに、アルコールの大量摂取、暴飲暴食があげられると思います。
個人差がありますが、1日3合以上の飲酒を10年以上続けている方で腹痛がある場合、アルコール性慢性膵炎と診断されることが多く、胆石なども併発していることが多いそうです。
膵臓の働きには、2つあり、1つは食べたものを消化する消化液の分泌、もう1つが糖の代謝に必要なインスリンなどのホルモンを分泌する、という働きになります。
インスリンやグルカゴンによって、血液中の糖の量がバランスよくコントロールされてるので、血糖値が一定に保たれていて、各細胞に栄養が供給されるという仕組みになっています。膵臓の働きのおかげなのですね。
また「慢性膵炎」とは、消化酵素が過剰に活性化され、自分の膵臓をゆっくり破壊してしまう病気です。大量の飲酒などが続くと消化酵素が活性化されて、膵臓まで消化してしまうのだそうです。飲酒以外にも喫煙、脂肪分の摂りすぎで罹患しやすいと言われています。他にも、膵炎になりやすい遺伝子があり、遺伝子性の膵炎発症のリスクになることが判明しています。
アルコールもほとんど摂取しない、喫煙もしない、脂質にも気を付けているのに、健康診断などで膵臓に異常があるという方がいらっしゃるのですが、その方々の共通項があることに気づきました。
◆規則正しく食事をたべていない
お仕事などで、一日に一食しか召し上がらなかったり「欠食」が多い。
消化液を分泌するタイミングがバラバラで、寝る前にまとめて量を摂るような食事の仕方をするケースが多いように感じます。
分泌量が多かったり少なかったりすることが、実はかなり負担がかかってしまうので、できるだけ同じ時間に規則的に食事を摂取して
空腹時間が長すぎないように調整することで改善する場合があります。この影響は、40代になると、突然やってくるケースが多く自覚がないだけに驚かれることも多いみたいです。無言の臓器、と言われる所以だなあと思います。
私も、結構このパターンになりがちだったのですが、お味噌汁や野菜スープなどを常に作っておき、施術の合間にすぐ食べられるような、一口サイズの小さいおにぎりを作り置きしておくようにしたら、短時間で食事を済ませられるので、バタバタするから食べなくてもいいや、という状態を作らずに済むようになりました。膵臓は今もダメージは全くありませんが、糖尿の家系なので、気をつけるようにしています。
おにぎりにしているのには訳があって、冷めた状態で食べる白米には「レジスタントスターチ」という成分が含まれており、野菜などの食物繊維と似た働きをするため、血糖値の急上昇を控えられるということも近年の研究でわかっています。空腹時間が長い時に酸味を入れない方が良いので、葉物を刻んで混ぜたものやツナ、おかかなどの具にしています。
◆刺激物が好き
香辛料やカフェインなどは、胃に刺激を与え、膵臓にも負担をかけています。
炭酸飲料、熱いもの、冷たすぎるもの、塩気の強いもの、酸味の強いもの、カレー粉やスパイス系、チョコレート、
消化に時間がかかる食物繊維の多い食品(ゴボウやレンコン、こんにゃくなど)、スナック菓子や揚げ物、生クリームなどの高脂肪な食事の頻度を抑え、よく噛んで食べることも大切です。
◆ストイックに打ち込みすぎる
運動など、身体が少々悲鳴をあげていても休むことなく続けていたり、仕事中毒になっていたり
何かに没頭していることが多く、まじめで情熱的、我慢強く几帳面、責任感が強い。ストレスが溜まっているという実感がなくどんなことがあっても徹底的にやり遂げようとするという傾向が見られます。ご本人の意識はないのですが、心の奥底では楽しんでいない(何かをやらない方が不安になる)という心理も働いているように感じました。
常に交感神経が優位で戦闘モード、緊張感が続いている状態になってしまっているようです。
同じ献立でも、食べる順番を変えることで血糖値の急上昇を防ぐことができます。
野菜・きのこなど → お魚・お肉 → ごはん・パン・麺
懐石料理やフレンチのフルコースのような食べ進め方がよくて、最後の糖質の摂り過ぎなども防いでくれます。
1番膵臓に良くないのは、おつまみなどを摂取しないで、アルコールだけを長時間飲み続けて、最後に〆と称してこってりしたラーメンを食べるパターン。男性に多いと思います。
サイマティクスセラピーの音には、
膵臓・膵臓の機能・内分泌膵臓・ヘモグロビン・糖尿病・膵炎などの音があり
胆のう、胆管、肝臓、脂肪肝、脾臓・十二指腸・小腸などともに膵臓周辺の臓器、器官をケアしていきます。
脂肪代謝・一定の嗜好品(アルコールやチョコレート)にこだわらないようにする、精神のリラクゼーション、身体のリラクゼーション、強迫観念を手放す、交感神経・副交感神経のバランスを整える、自律神経の正常な働き、βエンドルフィン、大脳皮質、内分泌系機能調整、ストレスを取り除く、愛、幸福などで
心身ともにリラックスして、安心してお過ごしになられるようにメンタル面もしっかりとケアしていきます。
自分が思っているほど、なんでも自分で抱えたり、責任をとろう、解決しようと考えなくてもいいのかもしれませんよね。糖尿病は、経営者の方に多いと感じます。優しくて真面目、いつも人に対して気配り上手で、お忙しそうににこにこしていらっしゃるように思いました。
誰にも甘えられない、と言うことが、もしかしたら思いの外膵臓に負担をかけているのかもしれません。
あと、粗食や食べないと感覚が研ぎ澄まされる、と言う方もいらっしゃるのですが、個々にお身体の声をお聞きになってご判断された方がいいと思います。断食などは、必ず専門家の指導のもとにやる様にしないと、膵臓に負担がかかるので、年齢や体質によっては勝手に判断するのは危ないと思います。
「膵臓が弱ったとき」というのは「いますぐ立ち止まってください!!!」という御身体からのサインなのかもしれません。休めない、のではなくて「休むことが最も大切な仕事」と訴えてきてくれているようにも思います。
心身は、鍛えることも大切ですが「緩めること」はもっと大切です。
膵炎や糖尿病などが気になる方がいらっしゃいましたら、どんな小さなことでも大丈夫ですので、どうかどうかお気軽にお問合せいただけましたら幸せです。